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グレンキース Glen Keith 1967/1988 (46%, Moon ‘The Sea’, C#1417, 360 Bts.)

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ

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タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】 BAR飲みのため非公開


【ファースト】: オールドボトル独特の据えた香り バニラ スミレ ブランデーケーキ オレンジ 時間と共に梅 鉛筆 モンブラン セメダイン的油分 さらに時間を置くと麦感台頭 チーズ 複雑でとても楽しめる

【ミドル】:ボディは輪郭が立っている 鋭い 甘く似たリンゴ(++) ノド奥刺激 一定時間経過後から麦感充実

【フィニッシュ】:鼻抜け優先 マロン 穏やかな返り 木材(枝) 植物はヨモギのヒント


グレンキース  ムーンインポート 1967/1988。C#1417。

非常に複雑に変化するキース。時間を経過させることで、キースらしい「麦」と「甘く似たリンゴ」が現れます。

意外に知られていない気もしますが、グレンキースはストラスアイラの第二蒸留所として1957年~1960年に建設され、2000年から休止中。

完熟リンゴの香りがとても印象的で、さらに創業当時はライトな酒質を目指し3回蒸留を行っていた(70年から2回蒸溜)ため、本ボトルを含め、ケイデンヘッド、G&Mボトルには、「ローズバンク」を彷彿とさせる「ボディの鋭さ」を持ったボトルが多くあり、今も記憶に残っています。

またポットスティルをガスバーナーを用いて加熱したのはグレンキースが初とされ、サラディンボックスの使用、コンピューター管理に率先して取り組むなど先進性を重んじた蒸溜所でもあります。

買収絡みで、ゴタゴタに巻き込まれた際にメンテナンスを怠っていたことが要因で、再開にコストがかかるようですが、個人的にも早期再開を望んでいます。

ヴィンテージ的には1967が突き抜けていて、最近の70、71あたりも良質なリリースが続いているといった印象です。