ポートエレン　Port Ellen 16yo 1977/1993 (40%, CARATO, “The Van Gogh Collection”) Sherry Wood

タケモトカツヒコ　（プロフィール）

【短評】オレンジ　グレープフルーツ　ヨード　時間と共にクッキー　カスタード　チョコレート　加水され爽やかで瑞々しい印象

【スコア】BAR飲みのため非公開

【ファースト】：琥珀　オレンジ　煙　燻製　奥にヨード　酸味はグレープフルーツ　時間と共にクッキー　カスタード

【ミドル】：ボディは穏やかに広がる　煙　燻製感は香りの印象よりも穏やかに　口腔上部刺激　龍角散ののど飴　ベッコウアメ

【フィニッシュ】：鼻抜け優先　返りも良好　チョコレートクッキー　ガトーショコラ　煙　麦感は焦げている　瑞々しい余韻

高度数に人気が集まる昨今ではなかなかリリースされないポートエレンの４０度加水ヴァージョン。

カラートのヴァンゴッホコレクションで、ラベルはかの有名な「ひまわり」です。

注いですぐにはオレンジの酸味あふれる香りで少々驚いたのですが、時間と共に煙や燻製、ヨード感がバランスよく前面に出てきます。

ボディは穏やかですが、八ツ橋フレーバーが加水によって「のど飴」のようなフレーバーとして受け取れて、フィニッシュにかけて焦げた麦感とチョコレートが台頭。とても複雑で幅があるフレーバーが融合していたことがわかります。

16年と比較的短年熟成だったのも面白いです。

それぞれのフレーバーは個性的ですが、全体的にはバランスよくまとまっていてかなり好印象な１本でした。