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ストラスアイラ Strathisla 35yo (43%, OB, Bicentenary, Chivas Bros.Ltd., 75cl)

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ

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タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】 BAR飲みのため非公開


【ファースト】:濃い琥珀 卒倒 スミレ(+)  バニラ  醤油   レモンティー  レモンパイ   ビタミンC  パイ生地  酸味はアセロラ  ピーチティー  オレンジ 非常に複雑で高貴な印象 重みがある 

【ミドル】: 全然ベタつきがない甘さ  濃厚な杏(++) シェリー感(++)  広がるボディ  フランスパン  イチジク 湿った木材

【フィニッシュ】:返り、鼻抜けとも素晴らしい(++)  杏  海水  ピリピリ感  枝  草  大葉  紫蘇  パセリ 香木  水分を奪う感  酸っぱくて甘い 鉄(カイワレ大根) カスタードシュークリームの薄味  色味的には白い  砂糖  透明感  氷砂糖


ストラスアイラ OB相当 バイセンテナリ(1786-1986):裏ラベルに記載有り 35年熟成  43%。

35年熟成の1986年詰めですから、一番若い原酒でも1950年前後蒸溜。

重奏的で非常に複雑であるのにフレーバーの一つ一つに注目すると、それが溢れ出してくるような感覚をおぼえます。

シェリー感は赤玉リベット21年あたりを更に濃厚にしたようで、ボディはリベットが乾いた・干した麦感であるのに対して、こちらはイチジクや杏と共に煮た感じで粘性があります。

1786年の操業開始時にはミルタウン蒸溜所と名乗っていました(直後にミルトン蒸溜所へ改名)。ハイランド地方最古の蒸留所。

1870年にストラスアイラ蒸溜所へ改名。

90年目の1876年には火事で深刻なダメージを負い、93年目の1879年にはモルトミルにて粉塵が爆発(大気などの気体中にある一定の濃度の可燃性の粉塵が浮遊した状態で、火花などにより引火して爆発を起こす現象)。とてもセンテナリ(100周年)を祝う気分にはなれなかったことでしょう。

104年目の1890年には再びミルトン蒸溜所へ名前を戻していることからもその様子が伺えます。

本ボトルを蒸留した前後である1951年に再びストラスアイラ蒸溜所へ改名。

こうして紆余曲折を経ながら、1986年バイセンテナリ(200周年)には、こんな立派なボトルを世に送り出してくれました。

裏面に絵がありますが、ストラスアイラのある土地には修道院があり、13世紀初頭にはそこでビールが醸造されていた記録が残っています。